お知らせ
3月はカトリック飽の浦(あくのうら)教会に2回参りました。ご覧の通り高台にある飽の浦教会。眼下には三菱重工や関連企業の工場・事務所がたくさんあって、造船のまち長崎の見慣れた景色が広がり、世界遺産のジャイアントカンチレバークレーンも見えます!教会のすぐ下には、2010年に開設された三菱重工初の企業内保育園『キラキッズ保育園』があり、重工ウーマンの子育て支援も強力にバックアップ!全国に先駆けて長崎造船所に設置するとは、さすが我が町の三菱ばい!と誇りに思っているひとりです。笑
さて、飽の浦教会の岩村主任神父様より聖堂内のステンドグラスの撮影&広報許可をいただきましたのでご覧ください!教会に辿り着くまでの階段は運動不足の身にはかなり堪えますが、この見事なステンドグラスにいつも癒されています。
また、教会最寄りのバス停のすぐ近くには飽の浦神社があり、これからしばらく神社の桜にも心癒されます。3月24日に桜開花宣言が出された長崎市ですが、ここ数日は花冷えの日々でした。今年の桜は保育園に通う子どもたちや教会に通う信者さん達をどれくらい楽しませてくれるのでしょうか。明日から新年度がスタートします!気分も新たに、これからも長崎の皆様とともに。
⚠️聖堂内での撮影は許可が必要です⚠️
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今週は情熱大陸風に(笑)入社12年目の弊社社員にスポットを当て、『エース田中のカトリック木工職人への道‼』と題しまして、思いっきり手前味噌な企画を前後編に分けてお送りしています。それでは、葉加瀬太郎さんのバイオリンを脳内再生しながら後編の始まり始まり~☆
カトリック浦上教会聖堂内には天主堂と同じドーム屋根の小部屋が二つあります。告解(こっかい)を行う 通称『告解部屋』です。
告解とは、カトリック信者が日々の生活の中で自分が犯した罪を司祭に告白し、司祭を通して神様からの赦しを得るもので、『赦しの秘跡(ゆるしのひせき)』とも言われています。毎年恒例の黙想会は浦上教会でも中止となりましたが、主の復活を前に赦しの秘跡は行われています。浦上信者の皆様が赦しの秘跡を受ける『告解部屋』も、実は弊社が製作し寄贈したものです。
それは2017年春のこと。浦上教会の久志主任神父様より弊社会長がある相談を受けました。『今の告解部屋は一つの部屋の真ん中に司祭が入り両サイドから告解をする信者が順番に入室するシステムになっているが、1人ずつ入る告解部屋ができないものか…』と。栄光式典社の社員は浦上教会の信者でもあります。日頃お世話になっている教会に恩返しするいい機会だと、告解部屋の製作が決まりました。
陣頭指揮を執るのはもちろん会長。その会長から手伝ってほしいと一番最初に声をかけられたのが田中さんだったそうです。入社して初めて触れたカトリック木工も携わること早9年目を迎えた頃でした。失敗の数だけ経験を積み、3年目からようやく1人で小さな香台作りを任されるようになったものの、家具工1級免許を持つ会長からの叱咤激励・愛の鞭は数知れず。『でも、一番に声を掛けてもらえたのは少しは認めてもらえた証拠なのかな〜と嬉しかったです。』と当時を振り返る田中さん。やがて告解部屋の外観デザインが決まり、会長のアイデアで その屋根は浦上天主堂を模したドーム型に!これを見たら信者の皆さん喜ぶやろうなぁ〜ヽ(^o^)丿 会長の優しさと熱い職人魂を感じたそうです。
2017年8月頃から作業は始まり、製作はパーツごとにドーム屋根を社長、全体の飾り彫刻は専務、そして部屋本体を会長と田中さんで担当することに。新しい告解部屋はカーテン側から信者、ドアから司祭が入室するデザイン。1対1で対峙する室内は真ん中で仕切られており、互いの顔は見えません。天井にはステンドグラス風の明かり取りをつけ、告解をする信者さんが少しでも心安らぐ工夫をしたそうです。会長の熟練の技を間近で見ることのできる貴重な日々。そして半年後の2018年1月、ついに告解部屋が完成しました!
やっと終わった!長かった~!と喜んだのも束の間。『次は一人でやってみろ!』と鶴の一声。なんともう1体、しかも今度は一人で告解部屋の本体製作を会長から仰せつかった田中さん。1体目と同じく 社長が屋根、専務が飾り彫刻を担当してくれたものの、大きな本体を 会長と一緒に作った1体目と同じレベルに仕上げるのは技術的にも大変で、何よりプレッシャーとの闘いだったそうです。加えて2体目にとりかかったのは葬儀のご依頼が多い1月…。『社長は難易度の高いドーム屋根を、専務は細やかな飾り彫刻を難なくこなしていました…(泣)』先輩達が見事に仕上げた仕事を台無しにはできないという焦りの中、その冬、忙しい葬儀の合間を縫ってエース田中は1人黙々と作り続けたのでした。
2018年4月、春の訪れとともに2体目の告解部屋が完成!久志主任神父様も大変喜んでくださった二つの告解部屋は、田中さんにとってもこれまでで一番の大作となりました。そして、会長の『わが社はここ浦上の地で生まれ、信者さん達に育ててもらい、今まで存続することができた。そのご恩返しの為この告解部屋は寄贈する。』という宣言のもと、久志神父様のお支払のお申し出を丁重にお断りさせて頂き、双頭の我らが天主堂 カトリック浦上教会へと寄贈されました。
実物の告解部屋は聖堂の奥にあり浦上の信者しか見ることができないので、こうやってSNSで多くの皆様に見ていただけるのはカトリック木工職人としてとても嬉しいことです。そして、主の復活を待ちわびる四旬節の今、浦上信者の皆様が一人でも多くこの告解部屋で心軽くなってくだされば幸いです。
栄光式典社のルーツでもあるカトリック木工。その道は奥深く、これからもまだまだ続いていきます。
頑張れ、エース田中!極めよ、カトリック木工職人への道‼ 【完】
⚠️ 聖堂内での撮影は許可が必要です ⚠️
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よくお客様から、『葬儀がない日は栄光さんお休みなんですか?』と聞かれます。はいそうです!と言いたい所ですが、弊社社員は葬儀のない日も忙しい。…そう、木工作業があるのです!
弊社のルーツは国の家具工1級技能免許を持ちます会長が立ち上げた西村木芸。現在は葬祭事業がメインですが、全国でも稀少な、県内では唯一のカトリック木工の灯を絶やすまいと、葬儀の合間を縫って社員全員が技術の継承につとめ、発注いただきました祭壇作りなどをいたしております。一番ご依頼が多いのは香台(カトリックの家庭用祭壇)の製作。香台は、ご自宅を新築なさった時や初めてご家族が亡くなった信者さんからの発注が多いそうです。最近は棚やタンスの上に置けるようなコンパクトな香台が人気ですが、新築する家に合わせたフルオーダーメードの大きな香台(ちょっとした食器棚サイズ!)も承っております。
社長も含め社員4人という少数精鋭の我が社(笑)。その中で今や木工部門の中心となっているのが、浦上生まれの浦上育ち 入社12年目の田中さんです!今週はこの田中さんにスポットを当て、前・後編の特集記事を投稿します!題して『エース田中のカトリック木工職人への道!!』〜前編〜
25歳で栄光式典社に入社した田中さん。カトリックの家庭に育ち 家に香台はあったものの、もちろん作った経験はなく入社してからカトリック木工を始めたそうです。会長の厳しい指導の下、社長や専務といった先輩方が作るのを見ながら学ぶ日々。盗んで学べというやつですね。職人の世界は厳しいのです。
『難しいのは左右対称になるように中心を合わせる所っすねぇ。木目を活かした作品作りも心がけてます!』と田中さん。取材した日も、入社3年目の岩永さんを指導しつつ黙々と香台作りに励んでいました。
…そんなエース田中に2018年1月 試練が訪れた。もがき苦しみ生み出した作品は後編で。こうご期待!
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こんにちは!長崎でキリスト教葬祭を営んでおります栄光式典社です。
春先のこの時期になると筍(たけのこ)をいただく機会が多くあります。筍ご飯にお煮しめと私のレパートリーは数少ないのですが、それでも今が旬の素材本来の美味しさで何とかなるものです( •̀∀︎•́ )✧︎
先週弊社が久しぶりにお伺いしたのは(私は初めてだったのですが)、癖がなく柔らかい美味しい筍の産地として有名な長崎市南部の大山地区にありますカトリック大山教会。奥深い山の中、鬱蒼とした竹林の中をうねうねと車で行ったその先に教会はあります。教会までの山道では、夜になると かなりの確率で そしてかなりの至近距離で、鹿と遭遇します(◎_◎;)!
1840年代に外海黒崎村のキリシタンが辿り着き切り開いたと言われる大山地区。今でこそ道路も車もありますが、その昔 信仰の自由を求めてこんなにも山深い所に分け入った先人達がいたことに、ただただ驚くばかりです。
現在の教会は1994年に建て替えられた4代目の聖堂。その時に弊社がお納めした祭壇と聖室が、現在も聖堂両脇に据えられ現役で活躍中でした!大切に使っていただきありがとうございます(^_^)また、弊社会長と主任司祭の三村神父様は、2000年9月に被爆マリア像展示のため ご一緒にベラルーシ共和国を訪問したという深いご縁もあり、今回特別に聖堂内の撮影許可をいただいてSNSでご紹介することができました!
このたび担当させていただきました故人様は、なんと103歳の大往生。通夜・告別式ともにたくさんの方々が参列され、大山地区の地域コミュニティの強さと生前の故人のお人柄が偲ばれる温かいお式となりました。
庭先の聖母マリア像も美しいカトリック大山教会。たいへんお世話になり、ありがとうございました。
⚠️聖堂内での撮影は許可が必要です⚠️
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こんにちは!長崎でキリスト教葬祭を営んでおります栄光式典社です。
新型コロナウィルス感染拡大防止のため各教会の主日ミサや諸行事が中止となる中、葬儀ミサは今日も粛々と執り行われ、生前 故人も口ずさんでいたであろう聖歌が聖堂に響いています。
今週はカトリック西町教会に2日連続で伺いました。カトリック西町教会は南山学園のすぐ側にある、とても素敵な聖堂です。教会の典礼を一手に引き受け、葬儀ミサの進行もなさるのは、西町随一のジェントルマン(と私が勝手に呼んでいる)増田さん。いつもピシッとスーツを着こなし、シャキッとした姿勢と温かな笑顔で迎えてくださいます。
教会へのご奉仕で日々お忙しい増田さんは、昭和5年生まれの御歳なんと90歳!お若いっっ!!てっきり80歳ぐらいだと思ってましたー(^_^;) …その昔は、九州の誰もが知る某大企業にお勤めになり、定年をお迎えになったことを機に典礼奉仕に専念。かれこれ500人以上のお仲間の旅立ちを見送り、結婚式では幾多の新しい家族の誕生に立ち会ってこられたそうです。背筋がシャンとしてるのは合気道7段の鍛錬の賜かと思いきや、『僕はじぃちゃんだからさぁ〜、いつも丸くならないように気がけてますよ。』と、日頃の心掛けが大事なことを優しく茶目っ気たっぷりにお話ししてくださるのでした。
ご遺族様へ寄り添うことはもちろんですが、人生の大先輩であり、教会典礼員として長年奉仕されている増田さんにも気持ち良く業務に専念いただけるよう、弊社はサポートさせていただいております。電光掲示板の表示ページ数を大きくカンペに書いてお出しし、故人の霊名とお名前を大きく書いた付箋を常に準備し、時にはお疲れ様の飴玉2つ。一仕事終えて、美味しそうに飴を食べる増田さんを見ると、これからもお元気で西町教会を支えていただきたいなぁと思います。
葬儀の進行でお困りのことがある教会役員様、私達にお手伝いできることがあるかもしれません。どうぞお気軽にお声掛けくださいませ。