2020年6月23日
お知らせ
5〜6月は、カトリック本原(もとはら)教会に数回伺っています。
不思議なものでご葬儀が続く時ってあるんです。旧知の役員様やシスターにお会いできるのは嬉しいのですが、正直ちょっぴり複雑な気もいたします。本原教会の告別式では、手指の消毒、マスク着用、式中の窓やドアの開放の他、聖歌斉唱を御出棺時のみにして、その他の聖歌は詩篇の言葉で唱えたりオルガン演奏だけにするなどして、信者の皆様方が新型コロナウィルス感染予防に努めていらっしゃいます。
さて、この4月の異動で本原教会は東京からクラウディオ主任神父様をお迎えしました。イタリアご出身のクラウディオ神父様は、とても明るくチャーミングなお方です。『ボンジョールノ!』と気さくに、にこやかにお声掛けなさる神父様。信者さん達も嬉しそうに『ボンジョールノォ〜、神父様!』と応えるのでした。:+((*′艸`))+:。
という訳で すっかり私もファンになってしまったクラウディオ主任神父様より特別に撮影と広報許可をいただきまして、本原教会の写真をアップさせていただきます!
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現在の聖堂は昭和37年(1962年)5月に献堂されたそうです。急な階段の上にある本原教会。1階が信徒会館、2階が聖堂になっており、高齢者や身体の不自由な方、お子様連れに配慮してエレベーターが完備されています。教会入口には、守護聖人であり日本二十六聖人のひとりである 聖ペトロ・バプチスタの銅像が本原地区一帯を望むように建てられており、教会堂の裏手にはその昔、潜伏キリシタン達が密かに集まって祈りを捧げていたという聖マリアの山(一本木山)があります。
ここ数日は梅雨の晴れ間というより、真夏のような日差しと暑さが続いている長崎市ですが、今週の半ば木曜あたりから また雨になるようです。今のうちにお洗濯頑張ります!
⚠️聖堂内での撮影は許可が必要です⚠️
2020年6月12日
お知らせ
長崎は昨日11日、梅雨入りしました。歴史ある石畳に紫陽花と 雨の似合う街ではありますが、マスクも付けてのこの蒸し暑さは閉口しますね。熱中症には十分注意して、皆様もお過ごし下さい。
さて先週は、カトリック神ノ島(かみのしま)教会に伺いました。
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白亜の聖堂に映える美しいステンドグラスは、弊社ホームページのトップ画面にも使わせていただいてます。そして地元長崎の皆さんにはおなじみ、長崎バスのCMにも登場した祈りの教会です。この度、鶴崎主任神父様に特別に許可をいただきまして、祭壇はじめ聖堂内の貴重な写真を掲載させていただきます(^^)
もともとは周囲1キロほどの小島で、禁教下のいにしえより多くのキリシタンが信仰の灯をともし続け潜伏していたという まさに『神の島』は、戦後、高度経済成長真っ只中の1960年代に周囲を埋め立てられ長崎市と陸続きになりました。
カトリック神ノ島教会は国宝 大浦天主堂に次ぐ歴史ある聖堂で、1897年(明治30年)に第6代司祭 デュラン神父様が多額の私財を投げうって献堂され、まもなく献堂125周年を迎えるそうです。典礼役員の皆様が葬儀後の片付けや清掃をなさりながら『あと2年ばい!』と嬉しそうに話してくださいました。
大浦天主堂や馬込教会と同じリブ・ヴォールト天井、そして祭壇の上には守護聖人である聖フランシスコ・ザビエルの御像。時を重ねてなお美しい聖堂を夢中で撮っておりましたら、『教会の床下、見ますか?』と役員様。ゆ、床下見らるっとですかっ(」°ロ°)」?!床下収納ですか?と訳も解らず見せていただきましたら、『この教会の基礎には 自然の石とか当時の信者たちの古か船とか、いろいろ使われとるとです。』と役員様。そこには確かに、先人達の献堂への想いが詰まっていました。
覗き込んで感動していると今度は、『ステンドグラスの十字架模様は撮ったとね?』と役員様。ん?ここのステンドグラスは丸っぽいデザインだけどなぁと窓を眺めていると、『今日は外からしか見えんごたるばい!』と役員様に連れられ外へ。役員様のお話では、教会のステンドグラスの透明な部分には飾り十字架が透けて見える昔の教会の窓ガラスが使われているらしく、天候や光の加減によって運が良ければ見えるらしいのです!台風などで破損して現代のガラスに入れ替えたものもあり、とても貴重な往時の透かしガラス。そして撮影したその日は、なんと運良く飾り十字架が見えました!ただし きちんとスマホで撮れてるかは、わたくし老眼のため現地ではわからず。…あ〜、写ってますようにと神様にお願いして帰途につき、家でコンタクトレンズを外して写真を確認したところ、1枚だけキレイに飾り十字架が写っていました〜!(かなり撮ったのに、ほんとに1枚だけ!!)
…神様ってやっぱりおるとばい、と感じたカトリック神ノ島教会でのひととき。たくさんお話ししてくださった役員様、掲載許可をいただきました鶴崎神父様、大変お世話になり本当にありがとうございました。
⚠️聖堂内での撮影は許可が必要です⚠️
2020年6月6日
お知らせ

6月に入った長崎の街は紫陽花の彩りが日に日に濃くなっています。そんな中、観光長崎の代名詞である日本最古のアーチ型石橋・眼鏡橋にほど近いプロテスタント教会、日本キリスト教団長崎古町(ふるまち)教会でのお式を担当させていただきました。

弊社のご葬儀の約9割はカトリック葬ですが、古町教会にはこれまでも年に数回お伺いする機会があり、勇気を出して(笑)取材のお願いをした所、一も二もなく快諾いただき、今回初めて、長崎のプロテスタント教会のご紹介をさせていただきます!

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長崎古町教会の歴史は古く、1919年(大正8年)3月2日 『日本基督教会弘道館伝道所』として創立され、アメリカにあるオランダ改革派教会から派遣されたシェーファー宣教師によって伝道が開始されました。

1991年(平成3年)の台風19号により全壊し、1993年(平成5年)1月に現在の鉄筋4階建の教会堂が献堂。昨年めでたく宣教開始100周年を迎えられ、浅場知毅牧師様・理恵副牧師様ご夫妻が約80名の信者の皆様とともに、次の100年に向けての一歩を踏み出しておられます。

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教会入口には、宣教100周年を記念して建てられた日本プロテスタント宣教の草分けのひとり、ギドー・フルベッキ宣教師を記念する石碑がありました。 フルベッキ宣教師は、1859年(安政6年)11月8日、鎖国禁教下の長崎に上陸し、プロテスタントの教えだけではなく、語学・政治・法律・文化など幅広い西洋文明を学ぶため長崎に遊学していた日本の志士達を熱心に教育指導し、近代日本の幕開けに多大な貢献をなさった方です。

教会内部をご案内いただいた副牧師の理恵さんは、地元の活水中学・高校在学中に古町教会に通われ受洗なさったそうです。3階の礼拝堂を見学させていただきましたが、マリア様や聖人達の御像のない とてもシンプルな祭壇は、聖書の言葉にのみ集中するというプロテスタントの教義の現れだと副牧師様が教えてくださいました。

そして、正面の十字架の下には、新約聖書【ヨハネによる福音書】の一節『我は復活なり、命なり』の御言葉がギリシャ語で記されています。カトリックのそれとは違いますが、祈りの場として信者の皆様方とともにある優しく穏やかな空間は、両者に共通するものだなぁと感じました。この3階の礼拝堂へ 高齢者や車椅子の方、お子様連れの方もスムーズに入れるようエレベーターが設置されていて、バリアフリー化もなされていました。

新型コロナウィルスの影響を受け、古町教会でも礼拝自粛が続いていたそうですが、明日6月7日から主日の礼拝が再開されるとのこと。礼拝を2回に分け時間短縮も行い讃美歌は歌わないなど、感染拡大防止に十分配慮なさって信者の皆様をお迎えになるそうです。信者の皆様を想う心も同じですね。すてきなひとときになりますようお祈りしています。

約50分ほど取材させていただきましたが、カトリックの考え方やしきたりとの違いなど、私達の質問に丁寧に優しく笑顔でお応えいただきました浅場副牧師様、本当にありがとうございました。そして…いただいたパンフレットを帰宅後読み返して気付いたのですが、礼拝堂の中には2014年のクリスマスにオランダの同系教会から移設された美しいパイプオルガンがあるとのこと!あーー、写真撮り損ねました〜(泣)

というわけで皆様、紫陽花を眺めつつお散歩いただき、眼鏡橋にほど近い(正確には上流の古町橋のすぐ近くにあります)長崎古町教会をお尋ねいただきまして、ぜひ本物のパイプオルガンを見てください(^^)♪

⚠️ 聖堂内での撮影は許可が必要です ⚠️