Insta&FB更新【造船のまち、カトリック香焼教会】
2020年10月4日
お知らせ

10月に突入し、早いもので2020年も残り3か月!今年は新型コロナウィルス感染拡大防止のため、日本三大祭りの一つである長崎くんちの奉納踊りや御神幸(お下り・お上り)がすべて取り止めとなりました。7年に一度巡ってくる踊り町の晴れ舞台である奉納踊りは、来年以降に繰り延べとなるそうです。来年10月には長崎の街にシャギリの音が響き渡ることを切に祈ります!

さて先日、約9か月ぶりにお伺いしましたのはカトリック香焼(こうやぎ)教会です。もともとは二つの島だったこの地の歴史は古く、西暦804年の昔、遣唐船で中国(唐)へと向かっていた弘法大師・空海が荒天のため一時避難し、お香を焚いて(焼いて)仏様に感謝を捧げ航海の無事を祈ったことから、その島が香焼島と呼ばれるようになったと言われています。

また江戸時代末期の1815年頃、外海黒崎のキリシタンが迫害を逃れて移り住んだのがもう一つの島・蔭ノ尾(かげのお)島で、そこからこの地のカトリックの歴史が始まったと言われており、1896年(明治29年)にはカトリック蔭ノ尾教会が献堂されました。

その後1942年(昭和17年)に海が埋め立てられ二つの島は地続きに。更に戦後の高度経済成長期の真っ只中1967年(昭和42年)には、三菱重工業が蔭ノ尾地区に造船所を建設することとなり、それに伴って翌年には深堀地区との間の海が埋め立てられ、香焼一帯は長崎半島と陸続きになりました。併せて昭和45年には蔭ノ尾地区住民が香焼地区へと集団移転し、教会も翌1971年(昭和46年)にカトリック香焼教会として現在地に献堂されています。

今回は聖堂外観の写真を掲載させていただきます。この4月、五島の奈留(なる)教会からダニエル神父様をお迎えした香焼教会は大きな赤い屋根が印象的です。広い敷地の中には、こちらの初代主任司祭であられた故・浜口健市神父様が寄贈なさったと思われる聖ヨゼフ像があり、そしてマリア様の御像も訪れる方々を優しく見守っておられます。

香焼教会から前回ご紹介した伊王島・馬込(まごめ)教会へは、伊王島大橋を渡ると車なら10分ほどで到着。清々しい秋の日、天気が良ければウォーキングコースとしてもオススメです!

ダニエル神父様、香焼教会の役員様、大変お世話になりありがとうございました。


⚠️聖堂内での撮影は許可が必要です⚠️