お知らせ
5月は聖母月の長崎のカトリック教会を紹介してまいりましたが、最終日は長崎のカテドラル、カトリック浦上(うらかみ)教会です!
1枚目は教会の登口左手にあります『平和の聖母』。原子野の長崎で、自らも被爆し大怪我を負うも懸命に救護活動を行なわれ、その後も病床から世界へ平和を訴え続けた被爆医師・永井隆(ながい たかし)博士に共鳴したイタリア・カトリック医師会より、1951年に寄贈されたご像です。ローマ教皇ピウス12世によって「平和の聖母」と名づけられました。残念ながら聖母像の到着は永井博士帰天のひと月後になってしまったそうですが、生前、この聖母像のために博士が造っておられた台座に据えられています。その横には、長崎浦上出身の信者で日本を代表する劇作家であった田中 千禾夫(たなか ちかお)氏の代表作『マリアの首』の一節が書かれた記念碑があります。『マリアの首』は、弊社も協賛した映画『祈り 〜 幻に長崎を想う刻 〜』の原作となりました。
4枚目ご像は信徒会館前の聖母子像。本当に優しい柔らかなお顔をなさっています。長崎では教会の信徒会館が通夜式場となる場合が多いのですが、その入口にあっていつも静かに見守ってくださるマリア様です。
そして5枚目は、聖堂内の告解が行われる部屋にいらっしゃるマリア様。浦上信者以外には目に触れにくい所にありますので、今回初めてご覧になる方も多いと思います!このご像の両脇に弊社が製作寄贈しました通称 告解部屋と言われるボックスがあります。大丈夫ですよ、と優しく励ましてくださっているように感じるのは私だけでしょうか(笑)不思議な安心感とともに自然と前向きな気持ちにさせてくれるマリア様です。
明日から6月ですね。長崎では、雨が似合う紫陽花の花も咲き始めましたよ。オレンジ色の枇杷もたくさん店頭に並び、初夏の訪れを感じます。季節の変わり目、皆様どうぞご自愛ください。
⚠️聖堂内の撮影は許可が必要です⚠️