Insta&FB更新【聖トマス西と十五殉教者~カトリック中町教会~】
2020年7月13日
お知らせ
お知らせ
まずは、この度の豪雨で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また遅ればせながら、長崎の私どもは幸い無事に過ごしておりますことをここにご報告いたします。とは言え、まだまだ予断を許さない天候ですので、今後も気象情報をしっかり把握していきたいと思います。
最近はどこの教会でもそうなのですが、少しの雨ぐらいなら窓を開けて、そして冷房も入れた状態でごミサを行うという涙ぐましいコロナ対策をなさっています。中町教会も然り。ステキなステンドグラスの窓を開けて無事にお式を終えた後、窓を閉めるお手伝いをしている時に気付きました。あの中庭の塔や銅像はいったい何だろう?
…それは、信徒発見から150年目にあたる2015年3月に『聖トマス西と十五殉教者』の遺徳を讃えるため、記念庭園として教会の中庭に整備されたものでした。カトリック中町教会は、長崎十六聖人とも呼ばれている『聖トマス西と十五殉教者』に捧げられた教会であり、毎年9月の第4日曜日には殉教者記念祭を行っているそうです。
『聖トマス西と十五殉教者』は、ドミニコ会の司祭、修道士、修道女、そして彼らを助けた信徒たちで、キリシタン迫害の厳しかった1633年から1637年に想像を絶する拷問を受けながらも信仰を守り通し、長崎西坂の丘で殉教した人々のこと。日本人9名、スペイン人4名、イタリア人・フランス人・フィリピン人各1名で、1987年10月にローマで列聖されました。記念碑の銘板には4か国語で顕彰の意義が記されています。その顕彰の碑を挟んで両サイドに建つ十六聖人の銅像は、皆同じ方向を向き天を仰いでいるのがとても印象的です。教会のホームページなどには書かれていませんが、方角的に西坂の丘を向いているのではないかと思われます。
この日は大きなご葬儀でたくさん車が停まっていたため、記念庭園全体を1枚の写真に収めることはできませんでした。そして、少し雨模様だったので写真もちょっぴり暗いのが残念です。
長崎の陸の玄関口、JR長崎駅にほど近い中町教会にお越しの際には、可愛らしいステンドグラスの白亜の聖堂もさることながら、教会中庭のこの聖人達のモニュメントもぜひご覧になってください。
聖堂内での撮影は許可が必要です