【訃報】堤 好治神父様 帰天
2022年8月23日
お知らせ

この度、お誕生日の前日に86歳で帰天なさった故・セバスチアノ 堤 好治(つつみ よしはる)神父様の長崎大司教区葬を担当させていただきました。本日は、カトリック長崎大司教区様より特別に広報許可をいただき掲載させていただきます。

堤神父様は和歌山市のご出身。1963年3月に大阪教区の玉造教会で叙階され、長崎にご縁を結ばれたのは1971年4月のこと。貝津教会の主任司祭として信仰の島・五島の地を踏まれて以降、奈留、浜串、大野(佐世保市)、西木場(松浦市)、上神崎教会(平戸市)と、長崎では五島や県北エリアで司牧なさいました。その後、2009年4月から2017年2月まで過ごされた佐賀県の呼子教会を最後の司牧の地とされ2017年2月に引退。隠れキリシタンの里・長崎外海の風光明媚な出津の丘にある養護老人ホーム、聖マルコ園で余生を送っておられたそうです。

説教では、貝津教会のご出身で小・中学生の頃に亡き神父様に直接教えを受けたという中濱神父様が当時の想い出を紐解かれました。ぶっきらぼうで早口、着るものにも無頓着だったけど、何事にも一生懸命だったという堤神父様。特に子ども達には愛情をもって向き合い、教会には野球やバレーボールなどのスポーツ用品、そして絵本などが増えていったそうです。また、所用で島外に出た時には必ずたくさんのお土産のお菓子を買って帰ってきたという堤神父様。ごミサの侍者を務めたり、要理(カトリックの信仰に関する物語・儀式・しるしや伝統等を教える学び)の時間が終わると、そのお菓子が子ども達へのご褒美に。教会に子ども達の居場所を作り、召命の花咲く日のために種を蒔き、いつも温かく見守っておられたご様子が伺えました。

SNS担当の私は残念ながら堤神父様と直接お話ししたことはありませんが、心温まるエピソードの数々に、生前ぜひお会いしたかったと感じたことは言うまでもありません!

司式いただきました中村大司教様はじめ高見名誉大司教様、遠方からもお越しいただいた多くの兄弟司祭の皆様や教区・教会関係者の皆様、そしてご会葬の皆様、この度は大変お世話になりありがとうございました。

堤神父様の永遠のご安息を心からお祈りいたします。

⚠️聖堂内での撮影は許可が必要です⚠️